厳冬の槍ヶ岳   

2019年 01月 02日

あの加藤文太郎は厳冬の槍ヶ岳に4度登頂している。
昭和42月に続き翌5年の1月と、厳冬の槍は文太郎の心を惹きつけたにちがいない。
単独行」を何度読み返したことだろう。
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しびれる箇所を紹介します。
“山に登るには遅いと思ったが、天気はいいし、雪は堅くアイゼンで楽だったから頑張ってみる。風は強くないが相当寒い。中略 槍の頂上、なんとすばらしい眺めよ。あの悲しい思い出の山、剱岳に圧倒されんとしてなお雄々しく高く聳えている。感慨無量”
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このように晴れたに違いないだろうと想像するだけで興奮してしまいます。
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驚くのは3度目になる72月の行動で、槍から笠ヶ岳を30時間余りかけて往復している。


厳冬の槍の頂きには何度か立っていますが、1994年末の大喰岳西尾根からの登頂が最後になってしまいました。
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あの氷雪の鎧を纏った槍の穂は心に刻まれています。
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by nakatuminesan | 2019-01-02 15:11 | 昔むかし | Comments(0)

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