雪洞の話   

2017年 06月 27日

この梅雨時に雪洞はないと思われそうですが・・・


若かりしころの単独行を思い出すと、雪山のねぐらとしてよく雪洞を掘った。
荷物の軽量化とスピーディーな行動を考えたからである。

雪洞技術習得とか体験目的で掘った人はいるだろうが、実際に雪洞山行をした人は案外少ないと思う。
雪洞は濡れると思っている人が理由の一つかもしれない。
掘るとき手袋類は確かに濡れることが多いのだが、コンロの近くに置いていると乾く。
それに寝るときはシュラフに入れたり体温で乾かしたりできる。

天井から落ちる雫で濡れる場合もあるが、ドーム型にして突出部をなくせば雫は落ちず完璧である。
雪洞の利点は外気温がマイナス15度でも暖かく、単独だと用足しも外に出なくてもOKだ。
炊事用の水は雪を溶かせばいいのだし、棚や物置スペースなど増改築自由自在。
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風雪や吹雪のときはツェルトでは心細く、雪洞ぐらい優れた“ねぐら”はないのである。
欠点は外の天気が分かりにくいぐらいで、過去を振り返っても雪洞は快適な思い出である。

パーティー登山で何度か雪洞掘りをしたけれど、掘り始めると面白くてたまらない人ばかり。
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それにしてもローソクの灯りはロマンチックだなぁ。
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by nakatuminesan | 2017-06-27 18:59 | 山のあれこれ | Comments(0)

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