2016.7.22~26 西穂高岳~ジャンダルム~奥穂高岳~北穂高岳~大キレット~槍ヶ岳(前編)
2016年 07月 27日
7月22日(金) 天候:曇り時々晴れ
西穂高口駅14:20・・・15:45西穂山荘(泊)
毎度おなじみになってきた高山のレストランのランチセット1500円は高くない。
新穂高の駐車場を出発する。
独標とピラミッドピークは見えているが、西穂高岳の山頂は雲に覆われている。
西穂山荘に着くなり入山祝をして、明日からの岩稜縦走を楽しみましょう。
夕食の味はまずまずといったところ。
7月23日(土) 天候:晴れのち曇り
西穂山荘4:30・・・4:50丸山・・・6:00独標・・・6:35ピラミッドピーク・・・7:40西穂高岳7:55・・・9:20間ノ岳9:30・・・10:40天狗の頭・・・11:05天狗のコル11:35・・・13:25ジャンダルム13:35・・・ロバの耳トラバース・・・15:30馬の背・・・15:55奥穂高岳16:10・・・16:50穂高岳山荘(泊)
今日は12時間行動になることは確実で、ヘッドランプを相棒にして4時半に出発する。
ひと登りすれば独標~ピラミッドピーク~西穂高岳の眺めが広がっている。
後方に見えるのは霞沢岳。
第一のピークは丸山だ。
独標の手前でオニギリの朝食だ。
独標
ウサギギク
ダイコンソウ
独標
さあ岩稜縦走の始まりだ。
ガスで見えなかったピラミッドピークが姿を現しはじめる。
水1.5Lが入ったザックは各自10キロぐらいあり、バランスを崩さないように進みましょう。
ピラミッドピークに立つと西穂高岳は目の前になってくる。
奥穂高岳~前穂高岳
ぽっかり乗鞍岳が雲海に浮かんでいて、どうだい我々は雲の上の人になっている。
笠ヶ岳や黒部五郎岳も見えていて、ちょっと心配だったが天気は申し分ない。
ちょっと薄いがブロッケン現象が現れる。
コケモモが可愛い花を咲かせている。
ライチョウさんグッドモーニング
いくつものピークを越えていくのが面白く、やがて積雪期の下りにはザイルを使う山頂直下のスラブ状。
西穂高岳登頂!
眺めは目標地点となる槍ヶ岳まで広がっていて、三日間かけての大縦走の始まりである。
昨年の秋に歩いた黒部源流の山々も懐かしい。
奥穂高岳~前穂高岳
奥穂高岳までは直線距離で2キロしかないけれど、コースタイムの6時間半を8時間かけて慎重に進みます。
さあ目指すジャンダルムに向かって出発だ。
ダイモンジソウ
奥穂高岳へは間ノ岳と天狗の頭を越えてゆく。
三点確保をしっかり守っていれば問題ないアップダウンが連続する。
間ノ岳2907m
後方のピークは西穂高岳
奥穂高岳
恐そうな下りだが鎖があるし足場は安定している。
間ノ岳を振り返るとなかなか素敵なピークじゃないか。
なにも岩だけじゃなくイワウメやイワヒゲが咲いている。
天狗の頭といえば逆層スラブが有名で、長いクサリがあるしフリクションが効くので簡単だ。
リッジに乗ればすぐに天狗の頭(天狗岳)2909mに立てる。
天狗の頭からは恐そうな岩場を下っているように見えるけれど、見た目より簡単で積み木を下る感じ。
クサリにぶら下がるように降りると中間地点となる天狗のコルである。
どら焼きとコーヒーで腹ごしらえしよう。
ここからジャンダルムまでの標高差は350mあり、この登りを頑張るとバテる原因になるから急がない。
乾いた岩稜の登りは快適そのものだ。
恐~いクワバラ> <。
ジェードル状の下でガイドを加えた4人パーティーを追い越してしまう。
カモシカ隊が天狗のコルで昼食中、先行することになった4人組である。
快適な岩稜が続くので面白くて仕方がないのはゴリラだけではないだろう。
ジャーン! ジャンダルムがガスに浮かんでいる。
これは雪ですよ。
基部にはクサリが設置されていて、ザックをデポして5分でジャンダルム3163mに登頂する。
ジャンダルムは信州側に立派なトラバース道があるしイワキンバイも咲いている。
ロバの耳は肩に登ったあと下りが始まるようになる。
振り返るとジャンダルムがガスに浮かんでいる。
ロバの耳の飛騨側の下りは足場の確認が難しく、今回はロープを出すので安心してください。
クライマーAさんは懸垂下降する・・・カッコいいじゃん。
次なる難所はクサリがあるので安心だ。
ジャンダルムとロバの耳
下りきるとガラガラの登りが70mぐらいあり、疲れもピークだけど阿波女の頑張り処ですよ。
奥穂高岳の山頂までは直線距離で200mに迫り、ちょっと伸ばせば手が届きそうになってくる。
ところが登頂するには馬の背と呼ばれる岩のリッジが待ち受ける。
ホールドとスタンスはたくさんありますから簡単に登れます。
とはいえ見ている方が恐くなる。
ヒョヘー;﹏;
攀じること20mぐらいで山頂が目の前だ。
あとは簡単な岩稜を歩くだけになり、もっぱら話題はビールに絞られる。
ヤッタネ! 西穂からジャンダルムを越えて奥穂高岳に登頂だ!
明日は越えてゆく涸沢岳と北穂高岳が目の前に眺められる。
クモマグサ
真下に穂高岳山荘が見えている。
最後まで気を抜かずに下ろう。
今日は12時間を超える長時間行動に耐え、乾杯して褒めてやりたいのは自分の足でしょう。
夕食も大いに盛り上がる~♪
by nakatuminesan | 2016-07-27 08:05 | 山行報告(上級) | Comments(0)