笠ヶ岳に思う   

2015年 08月 27日

若い頃は穂高連峰や槍ヶ岳に目が向いていたこともあり、笠ヶ岳は眺める山としか映っていなかった。
45年ぶりの笠ヶ岳には笠新道を登ったが、過去の2回はクリヤ谷を下ったものであった。
当時はクリヤ谷ルートを使うものと考えられていて、開設されていた笠新道の存在すら知らなかった。
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笠ヶ岳で思い出すのは山岳部時代の春合宿だ。
行程はブナ立尾根を出発地点とし、烏帽子岳~水晶岳~三俣蓮華岳~双六岳~笠ヶ岳~槍見温泉の縦走だった。
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双六小屋から槍ヶ岳のアタックも含むという豪華な10日間であり、この歳になると夏でも歩けるか心配になってくる。
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思い出しても辛かったのは悪天候下で行動した双六から笠までの行程だ。
抜戸岳手前にあるカール状の登りで雪崩を避けるため、夏ルートを外し岩場やリッジでザイルを使ったことを覚えている。
その場所を先日の山行で探したが、どうしても思い出すことができなかった。
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霙と寒気に消耗した身体で笠の小屋に着いたとき、後輩の目に光るものを見たことは強烈な記憶である。
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全員が20歳前後の若者で今の三分の一でしかなかったが、逆に体力は三倍ぐらいあったと思ってしまう。

by nakatuminesan | 2015-08-27 11:21 | 山のあれこれ | Comments(0)

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