2015.2.19 烏帽子山1670m(北尾根~北東尾根周回)
2015年 02月 20日
今日は北尾根から烏帽子山に登り北東尾根を下る周回で、以前からやりたいと思っていた念願の計画だ。
屈強な男性の参加を期待していたが、3名の女性と普通のオジサンだ。
女性とはいえ北鎌尾根を登っているし大キレットやジャンダルムも越えていて、先月の三嶺避難小屋やシラサ避難小屋にも泊まっているから心配無用。
NANAKOさんはワカンにアイゼン併用だが4人はスノーシューを着けている。
5センチの新雪の下は締まり雪で沈まない。
小さな谷の右岸が北尾根支稜の取付だ。
急な登りを嫌って右岸を100mほど進み、支稜に取り付くも新雪の下は凍っている。
急斜面なのでスノーシューでは危険と判断し、アイゼンで登れば簡単だし安全だ。
支稜に乗ると傾斜は緩いので再びスノーシューを装着する。
標高1200m地点は展望台になっていて、烏帽子山は雪雲に覆われているが霧氷がすごそうだ。
トップを交替しながらどんどん登っていくのは自称ギャルギャルたちだ。
標高1250mで作業道に出たので進んでみるが、斜面のトラバースがあり尾根に突き上げたほうがよかったかな。
作業道を離れ北尾根まではスキーに快適そうな斜面を登っていく。
この辺りは5月になればヤマシャクヤクが咲くしウドも生えているけれど、深い雪に覆われ軽いラッセルを強いられる。
標高1360mで北尾根に乗ると霧氷街道になっている。
無雪期には何度も登っている北尾根だが、雪の季節は初めてなので嬉しくて感動だ。
標高1450mからは胸を突くような急登になり、雪のないときでも四駆登りの場所なので苦労している。
登りきった1510m地点で軽く食べ、吹き溜まりやラッセルがあるかもしれず先行する。
ラッセルは軽くスノーシューの爪が締まり雪をグリップする。
休んで下を見ると全員の姿があるので登頂はもらったと確信し、見覚えのある風景になると北東尾根に乗る。
待つこと10分で次々と登ってくる。
全員の登頂が確実になりゴリラほっとしたよ。
さっきの急登どうなるかと思ったけど、厳冬の烏帽子山を踏めるなんて嬉し~い。
山頂までは100mの距離であるが雪の稜線が大きく波打っていて、ここまで夏とは違うものかと驚いてしまう。
積雪量と吹き溜まりの大きさは剣山や次郎笈の比ではない。
この風景はすごいと全員が驚いたり喜んだり。
これに青空が広がっていると100点満点だけど、こんな天気も雪山の厳しさを実感できるというものだ。
やったね!厳冬の烏帽子山に北尾根から登頂だ~♪
気温はマイナス7度ぐらいだが風があり、北東尾根を風のない場所まで下ったほうがよさそうだね。
昔から山スキーをと考えている北東尾根だが実現していない。
北尾根よりも風が強く霧氷は続いている。
営林署小屋跡への下降地点を通過し、なかなか風は弱まらず雪深い下りが続く。
植林帯に入った吹き溜まりで風を避け、もう腹ペコなんだよ昼ごはんにしよう。
え~い! 滑ったほうが面白いし快適よ。
標高を下げるにしたがい雪は減ってくる。
そのうち小雪が舞いだすが、ぴったり予定していた廃屋に無事下山する。
いや~ ギャルギャルさんたち頑張ったね。
積雪期の烏帽子山周回は念願だったので嬉しいっす・・・感謝。
林道歩き15分で出発地点に戻ってきた。
なんと深淵にはニホンジカがたくさんいて、サービス精神旺盛な子どものシカが桟敷峠へ案内してくれる。
次回は作業道に入らず尾根に突き上げるか、雪の状態がよければ北尾根末端から登ってみようと思います。
天候:曇りガス
林道烏帽子線起点8:30・・・9:15北尾根支稜取付・・・10:00北尾根支稜1130m・・・10:40作業道・・・11:15北尾根1360m・・・12:10北尾根1510m12:40・・・13:10北東尾根13:20・・・13:25烏帽子山13:30・・・14:00標高点1499m・・・14:30北東尾根1300m14:50・・・15:10P1160m・・・15:40北東尾根取付950m・・・15:55林道烏帽子線起点
by nakatuminesan | 2015-02-20 11:11 | 山行報告(雪山) | Comments(0)