氷河   

2014年 06月 10日

山屋にとり魅力的な言葉の一つに氷河がある。
特に氷河に囲まれた海外の高峰となれば、古くから岳人の憧れであり続けたはずだ。

日本には存在しないとされていた氷河であるが、2012年4月に日本雪氷学会が北アルプス剱岳の三ノ窓雪渓と小窓雪渓、そして立山の御前沢雪渓に存在する氷体を氷河であると認定した。
2ヵ月後の同年6月にはそれぞれ「三ノ窓氷河」「小窓氷河」「御前沢氷河」と命名している。

立山の御前沢雪渓に存在する氷体を『巨大氷体を発見 氷河の可能性も』と報道したのは2009年11月のことである。
氷体を氷河であると認定するまでに約2年半を要している。
2013年3月29日には立山カルデラ砂防博物館が、剱岳西面の池ノ谷右俣雪渓が日本で4番目の氷河である可能性が高いと発表した。
もしも氷河と認定されるとするならば、来年あたりかと勝手に想像したりしている。

海外の氷河とは比べるまでもなく貧弱だが、存在するだけで楽しい気分になるというものだし、いかに北アルプス北部は積雪量が多いかという証明でもある。

三ノ窓雪渓(中央)と小窓雪渓(右)
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エベレストから流れるクンブ氷河はまさに流れる氷の河である。
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氷河末端では振り下ろしたピッケルのピックがやっと刺さるほど硬い。
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マナスル氷河末端部
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マナスル氷河クレバス
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マナスル氷河アイスフォール帯
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昨年秋のタシカンⅠ峰でも氷河を辿ってC1入りした。
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標高5600mの氷河末端部
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雪の下には硬い氷河が存在し、高さ10mから20mの垂壁となっている。
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何度でも行ってみたいヒマラヤです。

by nakatuminesan | 2014-06-10 08:26 | 山のあれこれ | Comments(0)

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