登山ブーム   

2012年 04月 06日

中高年登山ブームと呼ばれて久しいのですが、戦前にも何度かブームといわれた時期がありました。
しかし最大のブームは1956(昭和31)年のマナスル初登頂後でしょうか。
このときの特徴は大学山岳部に加え、社会人山岳会の活動が活発になったことです。

そして1960年代から1970年代は、「先鋭的な登攀」を掲げる山岳部や山岳会が活躍する時代。
もちろん一般の人びとも縦走やハイキングに、広く自然を楽しむようになる。
私が山岳部に所属していたのはこの時代で、4年生は天皇陛下、OBなんかは神様のような存在。

今の中高年登山ブームの到来を誰が想像したでしょう。
1980年代には山岳部や山岳会が衰退し始め、やがて百名山ブームと健康志向に乗り現在に至っています。

今でも山岳部や山岳会では合宿が行われているのでしょうが、かつて全盛だったころとは様子が違うと聞きます。
プライバシーを重視する長期のヒマラヤ登山でもないのに、合宿にも個人テントが増えたとか、食事メニューも各自さまざまだとか。
装備や食料の軽量化が手伝っているとはいえ、同じ釜の飯でこそ合宿だというのに、登山様式も時代とともに変わっていくのでしょう。

「装備係」「気象係」「食料係」などと担当があり、食料などはみんなでスーパーへ買出しに行ったものです。
学生時代の楽しかったころが思い出されます。
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by nakatuminesan | 2012-04-06 18:44 | 昔むかし | Comments(0)

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