「強力伝」   

2011年 08月 20日

新田次郎著 新潮文庫 1965年7月発行
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新田次郎は数々の山岳小説を残している。
そのなかでも初期のものだが、代表的な作品ともいえるのが本書。

白馬岳に設置する風景指示盤の巨石(約187キロの花崗岩)2個を、富士山の強力が山頂まで運び上げるという内容。
この小説の主人公「小宮正作」は、当時富士山観測所(後富士山測候所と改名)の強力をしていた小宮山正がモデルである。

信州には引き受ける強力がいなく、富士山随一の小宮に白羽の矢が立つ。
富士山しか登ったことのない小宮だが、地元の強力・鹿野の協力を得て偉業を成し遂げている。

昭和16年10月、風景指示盤の落成式。
右から三人目が小宮のモデルとなった小宮山正(当時40歳)。
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その風景指示盤は白馬岳山頂に現存する。
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山頂の風景指示盤を見て、「あれが剱岳 あちらが妙高山」と山の名を知る登山者も多いに違いない。
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by nakatuminesan | 2011-08-20 15:05 | | Comments(0)

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