独標   

2011年 06月 07日

山の標高を特定した地点である独立標高点を略して独標と呼んでいる。
固有名詞としては、槍ヶ岳の北鎌尾根と西穂高岳がよく知られている。

2万5千分地形図を見ると、北鎌尾根には“独標2899m”と、西穂高岳には“西穂独標2701m”と記されている。
ちなみに日本で最も高い標高点は富士山頂の火口底の3535mである。

西穂独標といえば1967年8月1日、松本市の高校生が集団登山中に、落雷に遭って生徒8名が即死するという事故があった。
全国に衝撃を与えた大惨事であり、現在でも同期生や関係者による追悼登山が行なわれているという。

雪の西穂高岳はすこし難しいが、独標までなら比較的簡単に登ることができる。
右の台形が独標 左奥はピラミッド・ピーク
独標_c0219866_9431983.jpg

独標からは穂高や乗鞍岳の展望が広がる。
西穂高岳と奥穂高岳(右奥)
独標_c0219866_9445123.jpg

北鎌尾根の独標は槍ヶ岳への通過点なので、独標だけを目指す登山者はいない。
独標に立って槍ヶ岳を眺めたときの興奮は、誰しも忘れることができないのではなかろうか。
独標_c0219866_945445.jpg

古い写真が登場します・・・
独標_c0219866_948177.jpg

天狗の腰掛から見る独標
独標_c0219866_9491899.jpg

by nakatuminesan | 2011-06-07 09:50 | 山のあれこれ | Comments(0)

名前
URL
削除用パスワード

<< 2011.6.8 皿ヶ嶺 シロヤシオ(白八汐) >>