スーパークライマーの訃報   

2011年 05月 01日

8000m峰14座を全て無酸素で登頂したことで知られる、スイスのエアハルト・ロレタン (Erhard Loretan) が4月28日に死去した。

スイスのベルン・アルプスにて、クライアントをガイド中に転落死したそうだ。
それは奇しくも52歳の誕生日における悲劇だったという。

95年のカンチェンジュンガ登頂により、世界で3番目の14座サミッターとなったロレタンは、1986年にはチョモランマ北壁基部より43時間で山頂往復など、ジャン・トロイエとペアを組んだアルパインスタイルが多かった。

14座サミッターとしては登山史上初のラインホルト・メスナーがあまりにも有名で、日本においてはロレタンの名はあまり出ることはなかったが、さすがにスーパークライマーとあって訃報は伝えられた。
欧米では多数のメディアがロレタンの死を報じたそうだ。
ロレタンのクライマーとしての経歴や年齢を考えると、あまりにも惜しまれる死である。

ロレタン(中央)とトロイエ(右)
スーパークライマーの訃報_c0219866_18391059.jpg

by nakatuminesan | 2011-05-01 18:42 | 山のあれこれ | Comments(0)

名前
URL
削除用パスワード

<< 「登山の誕生」 メイストーム >>