聖地ムクチナート
2010年 07月 17日
ネパールのみならず、インドからの巡礼者も数多い。
カリ・ガンダキ(黒い河)に沿うジョムソン街道は、その昔チベットとインドを結ぶ交易路だった。
訪れたのは9月下旬のことで、観光トレッキングではなく高度順応が目的だった。
ムクチナートの標高は3800mと富士山よりも高く、連泊して4500mあたりまで登ることで順応活動ができる。
ジョムソンからは標高差4300mのニルギリノース(7061m)が眩しい。
ここはマルシャンディ川の緑と滝の風景とは違って、岩と砂だけのチベット的な雰囲気の世界になる。
ソバの花が満開だった。
ムクチナートの入口の村カグベニの奥は「禁断の王国ムスタン」。
解禁された現在もネパール政府公認の旅行会社を通して申込み、2名上で行動しなければならないという制限がある。
僧が修行したと想像できる崖の洞窟が珍しい。
ムクチナートには寺院が二つあり、チベット仏教寺院であるジョラムキ・ゴンパは、ネパール国王もヘリコプターで参拝をすると聞いた。
ヒンドゥー教寺院のムクティ・ナラヤンの周りには108個の蛇口から聖水が流れていて、飲むと罪業消滅の功徳があるといわれる。
ムクチナートは以前トロン・パス(5416m)越えの基地だったが、パスの東にあるトロン・フェディから越えてくるトレッカーがほとんどである。
ダウラギリとツクチェ・ピーク
by nakatuminesan | 2010-07-17 10:53 | ヒマラヤ | Comments(0)