五竜岳2814m   

2010年 07月 16日

北アルプス北部の長野・富山県境に屏風のごとく連なる後立山連峰主峰の一つ。
北に白馬岳、南には鹿島槍ヶ岳と標高では一歩譲るが、堂々とした山容は存在感を誇るようでもある。
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山屋の間で知られる甲斐の武田家の家紋である雪形「武田菱」が現れるのは4月に入ってからである。
夏は後立山連峰縦走の一つのピークとなるが、積雪期には東方へ延びる遠見尾根からが一般的ルートとなる。
北アルプス北部に位置するため厳冬期は積雪が多く晴れ間も少なく、穂高あたりよりも登頂は困難なことがある。
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後立山連峰の中でも思い出に残る五竜岳である。
面白かったのは学生のころの残雪期、剣岳小窓尾根から黒部に下り、道のない東谷山尾根から登ったこと。
最も記憶にあるのは大学1年2月、五竜岳を仲間3人で目指したとき。
唐松小屋をベースに五竜岳を1日で往復する計画で八方尾根から唐松岳に登った。
初めて対面する雪の剣岳に感動し、五竜岳は迫力ある姿で迎えてくれた。
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山頂直下の岩場が冬山1年生たちには手強そうだった。
経験不足の未熟さか、とても踏み出す勇気が出なかった。
厳冬の北アルプスデビューは尻尾を巻いて引き返した。
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by nakatuminesan | 2010-07-16 08:19 | 日本の山 | Comments(0)

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