地形図   

2010年 06月 12日

登山で使う地図には「登山地図」と「地形図」があります。
ルート、コースタイム、山小屋、水場などが示されている「登山地図」は使うことはありません。
頼りになるのは国土地理院発行の2万5千分1地形図で、暇で時間があるとよく眺めています。

1890年(明治23年)から整備が始まった5万分1地形図は1916年(大正5年)に全国整備が完了したそうです。
2万5千分1地形図は1910年(明治43年)から整備が始まり、1983年(昭和58年)に全国整備が完了しました。

登山を始めたころは5万分1が主流で、今となっては骨董品のようになった古い5万分1地形図「山劒」がまだ手元にあります。
明治40年測量 昭和8年修正測量 同32年要部修正測量 昭和35年4月25日印刷 同4月30日発行。
現在のように道路はなく、見ノ越までは剣橋や名頃から徒歩だったころです。
地形図_c0219866_1815133.jpg

こちらは2万5千分1「剣山」。
昭和44年測量 平成7年修正測量 1.使用した空中写真は平成6年5月撮影 2.現地調査は平成7年6月実施 平成8年8月1日発行(3色刷)。
地形図_c0219866_18175987.jpg

観光地となった剣山では心配ありませんが、西島から下に示された道は現地と違っています。
古い5万分1の方が正確なように思います。

広範囲に歩いていると伐採などで以前あった道が消えてしまった箇所もあります。
地形図の― ― ―は復員1.5m未満の徒歩道であって、必ずしも登山道ではありません。
2万5千分1はかなり細かい地形まで読み取れる正確な地形図です。
マイナーな山域を歩くときには現在地の確認が重要となり、コンパスとともに必携品です。

by nakatuminesan | 2010-06-12 18:33 | 山のあれこれ | Comments(0)

名前
URL
削除用パスワード

<< 槍ヶ岳3180m 中止のお知らせ >>