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シカによる食害   

2011年 10月 31日

シカの食害問題が全国的に深刻化しています。
農林業では苗木や育った樹木の枝葉や樹皮が食べられ、経済的にも生活を脅かすまでに発展しています。
昔はオオカミなどの天敵がいたため、生態系の中でバランスが保たれていました。
100年あまり前になるオオカミの絶滅が、シカが増大した原因の一つと考えられています。

越冬期のシカはササを主食とし、ササが多い地域の林業被害は少ないといわれます。
冬の雪深い三嶺や牛ノ背付近にも集団で出没するようになり、このような光景を目にすることは以前にはなかったことです。
シカたちも生きるために必死となり、ひもじい思いをしながら耐えているのが現状でしょう。
適正密度をはるかに超える個体数は、5倍にも10倍にもなっているのではないでしょうか。

それにしてもシカ道の増えたことには驚きます。
先日の三嶺から西熊山でも、縦走路沿いの樹木は枯れています。
ササや下草までもが食べられると、むき出しになった地盤は弱くなり、土砂崩壊による災害発生の恐れが出てきます。
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先日(2011.10.22~30)は個体数管理として、徳島県でも高知県との合同による一斉捕獲が行われました。
そのためか普段は何度も聞く「ピー」という声を一度しか耳にしませんでした。
人を警戒して潜んでいるのか、姿も一度見かけただけ。
人による捕獲では追いつかず、オオカミの導入を訴える専門家もいます。

by nakatuminesan | 2011-10-31 17:53 | 山のあれこれ | Comments(1)

2011.10.29 三嶺~西熊山   

2011年 10月 30日

今日はHさんたちグループとの山歩き。
9月に予定していたが雨で延期となっていた。
今回も数日前から雨模様の予報に気をもみ、曇りの予報にガスで展望は期待薄かと心配したが、青空広がる爽やかな一日となった。

桧の植林帯を抜けた標高1450mからは胸突き八丁。
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26日の冷え込みで1500m以上のブナやダケカンバは葉を落とし、真っ赤なモミジがひときわ映える。
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標高1700m地点からの西熊山。
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西方には左から手箱山・筒上山・石鎚山・瓶ヶ森・笹ヶ峰・赤石山・二ツ岳の展望が広がる。
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矢筈山と黒笠山を背にP1806mに立つ。
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縦走路と合流すれば三嶺が目前となる。
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三嶺から剣山方面。
コメツツジの紅葉は20日ごろだったようだ。
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時間が早いこともあり、名頃から登った数名がいるだけだ。

西熊山への笹のスロープは四国一ではなかろうか。
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今日は思わぬ秋晴れになったものだから、「今日の天気は儲けもの♪」とルンルン気分となる。
西熊山へ向かう途中で振り返ると三嶺がきれいだ。
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西熊山に到着する。
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山はよく見えるし、なんといっても誰もいない山頂はいい。

北尾根上部から見る三嶺。
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ダケカンバやブナを主体とする自然林が多い。
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林道にはムラサキシキブやツリバナがあった。
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天候:晴れ
北西尾根取付7:45・・・8:55標高1450m・・・9:25標高1610m・・・9:40白骨樹・・・10:05P1806m・・・10:25縦走路分岐・・・10:45三嶺11:00・・・11:45最低コル・・・12:15西熊山13:00・・・14:10北尾根伐採地1350m・・・14:45ふるさと林道・・・15:30北西尾根取付

by nakatuminesan | 2011-10-30 10:41 | 山行報告(中級) | Comments(0)

11月の計画(2)   

2011年 10月 28日

11月5日(土)・・・腕山~竜ヶ岳(初級 行動3時間)集合7時
★色付き始めたカラマツ林やススキの中をハイキングします。
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by nakatuminesan | 2011-10-28 18:21 | 募集企画 | Comments(0)

海外の山でも   

2011年 10月 28日

山における事故や行方不明は後を絶たず、日本に限らずヒマラヤでも起きている。
今年の6月上旬にはヒマラヤのランタン地方で明暗を分けることがあった。

ある日本人女性は個人でネパールを旅行中、カトマンズ北方にあるヒンズー教の聖地ゴサインクンド(4380m)に向かう途中で行方不明になった。
まず2日間は動くのを控え、小さい洞窟で身を休めている。
最初の5日間は川の水だけで飢えをしのぎ、その後は山中で見つけたタケノコや野草を食べたという。
そしてポンチョやササの葉を布団代わりにして寝ている。
また捜索隊のヘリコプターが見つけやすいように、高台の岩の上で3日間過ごしている。
寒くはなく危険な動物はいないとはいえ、死の恐怖に取りつかれたそうだ。
ネパール人の女性巡礼者グループに遭遇し、12日ぶりに無事が確認された。
「2度目の生きるチャンスを与えてくれた神に感謝する」と話し、「トレッキングは今後も続けるが、もう決して一人では行かない」と決めたという。


時を同じくして、ナヤカンガ峰(5844メートル)を登山中の日本人女性は雪崩に巻き込まれ死亡した。
ガイドのシェルパも雪崩に巻き込まれ、行方不明のままという。

山には慣れも自信も必要だが、単独行だけは避けたほうが無難ということだろう。

神秘の湖 ゴサインクンド
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by nakatuminesan | 2011-10-28 09:58 | ヒマラヤ | Comments(0)

今年もナナカマド酒を   

2011年 10月 27日

移動性高気圧に覆われたため、今朝は全国的に山間部では冷え込みました。
日中は気温も上がり、下界にいるのがもったいない秋晴れ。

ビバーク山行で使ったツェルトなどの装備を乾かしました。
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昨年に続きナナカマド酒を作りました。
先日の平家平からの下山中に少しだけ採ってきたもので、直径5ミリほどしかなく信州などのものよりも小粒です。

七度カマドに入れても燃え残ることから名付けられ、炭の材料にもされるそうです。
実は鳥が食べると聞いたことがありますが、冬になっても枝に残っていることから、あまり美味しくないのでしょう。

ナナカマド酒は半年ぐらいで色付き飲めるようになり、味というより色合いや雰囲気を楽しめたらと思います。
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by nakatuminesan | 2011-10-27 14:00 | 四季 | Comments(0)

11月の計画(1)   

2011年 10月 26日

11月3日(木 祝)・・・石堂山~矢筈山周回(中級 行動7時間)集合6時
★10月9日に予定していましたが、都合で延期した計画です。

今日は剣山などの標高の高い山では初霧氷が見られました。
写真は2009年11月3日の石堂山~矢筈山周回の時のものです。
この時期としては珍しく、驚くほど見事な霧氷でした。
気象条件さえ揃えば霧氷を楽しめる季節になりました。
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by nakatuminesan | 2011-10-26 18:28 | 募集企画 | Comments(0)

2011.10.24~25 不入山~権田山~平家平ビバーク縦走   

2011年 10月 26日

10月24日(月)天候:曇り時々薄日
奥槍戸7:55・・・8:30観音ブナ・・・9:15不入山・・・10:05久井谷山・・・11:00標高点1532m11:35・・・12:05折宇谷山・・・12:40中内山・・・13:05大ブナ13:25・・・13:35権田山・・・13:55鞍部1555m・・・14:45ビバーク地

紅葉の綺麗な槍戸川に沿って奥槍戸へ向かう。
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時間が早いためか誰もいない奥槍戸を出発する。
枝に残ったサルナシは熟して甘く美味しい。
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上空を雲が覆っているので日射しはないが、登りで少し汗ばむぐらいでちょうどいい。
今年の色づきはまずまずといった感じの剣山南面。
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稜線のブナやダケカンバは葉を落とした木が多く、不入山を過ぎると夏には生い茂るイタドリも枯れている。
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久井谷山からは杉生山と山頂部が雲に隠れた石立山が望める。
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久井谷山から緩く下ると折宇谷山が見える。
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この辺りの南斜面はブナ林が広がり、新緑の時も目を奪うほど美しい。
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ヌメリスギタケによく似たキノコ。
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標高点1532mは次郎笈や一ノ森の展望が得られ、いつも大休憩とする場所である。
昼食に合わせるように日が射しだした。
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晩秋の雰囲気が漂う折宇谷山に到着する。
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大ブナはまだ葉を落とさずに迎えてくれた。
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権田山を背にして東へ向かう。
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やがてブナに囲まれた勘場谷源流のビバークサイトに到着する。
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まずは各自のツェルトを張る。
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装備の軽量化のため、寝具はシュラフカバーとインナーダウン。
女性たちはホッカイロも用意している。

秋の夕暮れは早く、6時ごろには満天の星空となる。
火を囲んで飲む焼酎の味は格別だ。
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山の唄を二曲披露したが受けなかった。



10月25日(火)天候:曇り
ビバーク地7:30・・・8:00大久保山分岐・・・8:45岩倉峠・・・9:55P1515m・・・10:35平家平11:10・・・11:25前平家・・・北西尾根・・・13:10P987m・・・13:50きわん谷出合

夜中の2時ごろから小雨がぱらつき、今日の朝食と行動が気になるが4時には止む。
夜明けを待てずに5時前には火をつけると、みんな起きて火を囲みだす。

ビバークは初めてのメンバーが多く「夜中にツェルトに近づく動物の足音を聞いた」「真夜中を過ぎてからは足が冷えた」などなど。
モルゲンロートに染まる一ノ森。
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天気は大丈夫だ、予定の平家平まで行こう。
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大久保山との分岐に立つと平家平が姿を現す。
ここから眺める堂々とした山容がお気に入りだ。
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山姥岳(左)から右へ木頭三笠の山並み。
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転がりそうな急斜面を下り、岩倉峠の前後はミズナラのハイウェイとなる。
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北側斜面は黄色の紅葉が見事。
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肉が白い幼菌は食用になるホコリタケ
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P1515mまで来れば平家平が大きく迫ってくる。
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頑張りどころの山頂直下の急登。
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最終ピークでのコーヒーの味は格別だ。
勘場山や大久保山の山頂は雲の中だが、歩いてきた岩倉峠などの稜線は見える。
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前平家から平家平を振り返ると、ナナカマドの赤が鮮やか。
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きわん谷上流は紅葉が盛りとなっている。
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北西尾根は落葉と黄色のモジが美しく、それらをじっくり楽しみながら山を下りた。
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★紅葉情報・・・今回は標高1400m付近が盛りでしたが、昨夜からの寒気で加速しそうです。
29~30日の土日は見ごろの箇所が多くなり、槍戸川沿いは勘場谷橋から上流が綺麗でしょう。

by nakatuminesan | 2011-10-26 12:10 | 山行報告(中級) | Comments(2)

暖かな秋   

2011年 10月 23日

風景はすっかり秋だというのに、最近はずいぶん気温の高い日が続いています。
富士山頂は昨日までプラスの気温だったのが、今日はやっとマイナスになっています。
信州の山には雪はなく、北海道の一部に積雪があるぐらい。

Tシャツで歩いても寒くはありません。
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クリスマスケーキ用のイチゴが花を咲かせ、菜の花の苗が植えられていました。
そろそろ我が家も種蒔きをしなくては。
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明日は木沢へ一泊山行です。
色づいたブナの森でフォーカストビバークの計画です。
雲が多そうな天気みたいですが、紅葉は十分楽しめると期待しています。
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by nakatuminesan | 2011-10-23 16:34 | 四季 | Comments(2)

ビバーク(2)   

2011年 10月 22日

昨日に続きビバークのこと。
緊急時に行うフォーストビバークと、登山計画の中に予定されたフォーカストビバークがあるが、もちろん前者のことである。

どんなに注意していても、捻挫や転倒による骨折を避けられない場合が考えられる。
最悪にして下山が不可能となり、日没が迫っていれば行動を止める。
暗闇での行動は危険につき厳禁。

ビバークを覚悟したならば、風や雨露を避けられる安全な場所を探す。
平坦で水を得られる場所が理想だが、怪我をしていたり動くと体力を消耗するから難しい。
張ったツェルトに入り、コンロを点火すれば気持ちが落ち着く。
ペラペラの薄いツェルトが、いかに貴重な装備であるかが理解できるはず。

ツェルトがなければ雨や夜露に濡れない大岩や倒木、葉の茂った樹木の下などがよい。
濡れた衣類を乾かすためにも焚き火で暖をとり、とにかく身体を冷やさないようにする。
暗闇を最も恐れる動物は人間であり、焚き火の炎は悲観的になりがちな心境を強くさせる。
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携帯電話は圏外なら電源確保のため切る。
行動食や非常食の残量を調べ、食い延ばし作戦を考える。
空腹よりも喉の渇きが耐えがたく、水の確保を第一に考える。
下山口まで水場がある場合はともかく、最後まで0.5Lの水を残しておくことは登山の鉄則である。

水さえあれば一週間は大丈夫とも言われるが、食料の量だけでなく季節や天候などの状況による。
弱い雨でもツェルトを広げたならば、2~3Lの水は簡単に集められる。
笹や葉についた露を舐めれば喉の渇きを解消できる。
寒さを感じなければ眠って体力を温存する。
季節を問わず夜明け前が最も気温が低く、眠れる状態なら早めに眠っておく。

下山予定時間を過ぎても帰宅しなければ、その夜に家族から捜索願いがでることがある。
早ければ翌朝から捜索が始まり、地上からに加え上空からのことも多い。
単なる道迷いで歩けるのであれば、見つかりやすい尾根に移動する。
自然林の尾根や斜面は岩場が多く、植林された尾根が安全といえる。
頭上を樹林に覆われているなら、焚き火の煙で現在地を知らせる。

水は地形にもよるが、稜線から谷を100~150m下れば得られることが多い。
しかし道迷いか怪我をしているかで判断は難しい。
水を得たならば登り返し、山の掟として決して谷を下ってはならない。

捜索願いが丸一日遅くなったとしても、二晩目を耐えた約40時間後には捜索が開始される例が多い。
とにかく体を冷やさず体力の消耗を防ぐことに徹する。
常に冷静であろうと努力することが大切で、それを失うと異常な行動を起こしやすい。


前回は単独やパーティー登山の必携装備を書きました。
たった1キロ強しかないこれらの装備です。
命の重さと比べる人はいないはずです。

by nakatuminesan | 2011-10-22 18:59 | 山のあれこれ | Comments(0)

ビバーク   

2011年 10月 21日

今年は徳島の山で遭難が多発している。
今回の遭難は単独行動に加え、山が急峻な石立山だけに心配される。

大勢の人がトレーニングに使う山や、平日でも誰かが登る山は別として、単独行はできるだけ避けるべきだと考えている。
ましてや年齢が高い登山者は危険度も増してくるからだ。

単独登山は男性に多い傾向が見られ、単独で気ままに山を歩くことは、パーティー登山にない楽しみや満足感を味わえる。
しかし逆に弱点もたくさんあることを知ったうえで行動しなければならない。
捻挫や骨折をすれば歩行は不可能だと、覚悟して山に向かう気構えが必要。
人気のない山に入る場合は最悪の状況を考え、怪我への対応とビバークの準備が必要となる。

たった一人で着の身着のまま山中に泊まることを考えてみよう。
下界とは連絡がつかない状況で、怪我や道迷いで心の動揺なしに一夜を過ごせるだろうか。
星が輝く夏ならともかく、雨や雪が降ればどうするか。

安全なビバーク地は暗闇が襲う前に探さなければならない。

①ツェルト
②ガスカートリッジ
③ガスヘッド
④ヘッドランプ
⑤マッチとライター
⑥テーピング
⑦三角巾
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上記はパーティー登山では必ず持つ装備類ですが、人気のない山を単独登山する必携装備です。
ビバークの要領については次回とします。

by nakatuminesan | 2011-10-21 17:21 | 山のあれこれ | Comments(0)