カテゴリ:山のあれこれ( 217 )   

氷食尖峰   

2017年 08月 21日

氷河の作用による地形カールU字谷、アレートなど数多くあります。
カールは標高の高い南アルプスにも存在しますが、その他の地形は北海道と雪の多い北アルプスに集中しています。


氷河が残した地形にホルンともいわれる氷食尖峰(ひょうしょくせんぽう)があります。
氷河の侵食作用によってできた尖った地形のことで、氷食によりピラミッド型の鋭い岩峰となっています。

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方向または4方向にカールを持ち、その上部は急な岩壁を有することが多く、
海外ではなんといってもマッターホルンが有名です。
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北アルプスの槍ヶ岳は千丈沢、天上沢、槍沢、飛騨沢の4カールに囲まれて、そのピラミダルな山容から「日本のマッターホルン」とも呼ばれています。
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表銀座から
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北穂高岳から
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槍沢から
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北鎌尾根から
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冬期小屋から
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池ノ谷や長次郎谷に囲まれた剱岳のチンネも氷食尖峰で知られています。
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若かりしころ仲間たちと攀じた左稜線です。

しかしチンネは一般向きではないこともあり、一度は登ってみたいという人気の槍ヶ岳が群を抜いています。
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by nakatuminesan | 2017-08-21 18:41 | 山のあれこれ | Comments(0)

雪洞の話   

2017年 06月 27日

この梅雨時に雪洞はないと思われそうですが・・・


若かりしころの単独行を思い出すと、雪山のねぐらとしてよく雪洞を掘った。
荷物の軽量化とスピーディーな行動を考えたからである。

雪洞技術習得とか体験目的で掘った人はいるだろうが、実際に雪洞山行をした人は案外少ないと思う。
雪洞は濡れると思っている人が理由の一つかもしれない。
掘るとき手袋類は確かに濡れることが多いのだが、コンロの近くに置いていると乾く。
それに寝るときはシュラフに入れたり体温で乾かしたりできる。

天井から落ちる雫で濡れる場合もあるが、ドーム型にして突出部をなくせば雫は落ちず完璧である。
雪洞の利点は外気温がマイナス15度でも暖かく、単独だと用足しも外に出なくてもOKだ。
炊事用の水は雪を溶かせばいいのだし、棚や物置スペースなど増改築自由自在。
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風雪や吹雪のときはツェルトでは心細く、雪洞ぐらい優れた“ねぐら”はないのである。
欠点は外の天気が分かりにくいぐらいで、過去を振り返っても雪洞は快適な思い出である。

パーティー登山で何度か雪洞掘りをしたけれど、掘り始めると面白くてたまらない人ばかり。
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それにしてもローソクの灯りはロマンチックだなぁ。
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by nakatuminesan | 2017-06-27 18:59 | 山のあれこれ | Comments(0)

今年の残雪量   

2017年 06月 14日

ここ数日は爽やかな天気になっていて、7日に梅雨入りしたとは思えません。

富士山頂では数日前から一日中マイナス3度から7度の気温になっています。
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夏山が近づいてきたので残雪の多さが気になるところです。
室堂山荘に問い合わせました。
昨年と一昨年に比べて多いそうですが、平年並みでしょうと答えてくれました。
山荘付近の残雪量は3mぐらいです。
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北海道は残雪が少ないそうです。
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by nakatuminesan | 2017-06-14 08:06 | 山のあれこれ | Comments(0)

目出帽   

2017年 02月 10日

冬山の大事な装備に目出帽があります。
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銀行強盗やテロリストなど犯罪者の必需品らしいですが、山屋さんにとっては防寒用の帽子です。
マイナス10度ぐらいで風がなければ平気ですが、風が10m以上になれば必要になってきます。
顔面凍傷を防ぐには目出帽にアウターのフードを被らなければなりません。
ほとんどの人は「めだしぼう」と言うようですが、昔から「めでぼう」と呼んでいました。

これは19歳のとき登った2月の富士山です。
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もちろんヤッケのフードの内側には目出帽を被った顔があります。
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20代後半だったか西穂高岳山頂で、あまり風がなかったのか顔を出しています・・・若いね~(^-^)
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バリエーションルートの北西尾根から登ったときの写真だと思います。
このころは毎年のように槍穂高へ通っていて、このときも単独でしたが正月だったので人がいました。

いきなり年寄りになって登場するのは11年前になる南八ヶ岳の赤岳です。
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おまけ・・・雪にも負けず畑を耕しました。
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目出帽を被ってやったのかって!?
それは秘密です。

by nakatuminesan | 2017-02-10 18:15 | 山のあれこれ | Comments(0)

冬支度   

2016年 12月 09日

新しい冬靴を買いました。
SCARPA(スカルパ) モンブランGTXです。
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保温性を考えて2枚の中敷を使うのは昔からで、ワンサイズ大きな28.5センチは変わりません。
もちろんワンタッチアイゼン対応で、ヒマラヤ6000m峰にも使えると思います。
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6年間使ってきたモンベル・アルパインクルーザー3000は、引退することなく今後も活躍させるつもりです・・・ゴリラ貧乏性なので(^_^;)
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雪降ってほしいですね!

by nakatuminesan | 2016-12-09 12:29 | 山のあれこれ | Comments(0)

表層雪崩   

2016年 12月 01日

11月29日に表層雪崩がおきた立山で若者6人パーティーの1人が犠牲になっている。
現場の浄土山北面は雪の吹き溜まりになり、9月になっても残雪となっている場所である。
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今年は雪が少ない状態が続いていたが27日からは一気に積もったことで、雪の状態が不安定で表層雪崩が起きやすい状況になっていた。
一行が入山した26日は積雪が少なくて、雪崩の危険度は4段階で1番低い「注意」だった。
その後の降雪で27日には「危険な状態」になり、28日には「非常に危険な状態」になっていた。

若い頃は何度か山スキーで横切ったことがあり、7年前の4月にも通過した場所である。
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浄土山側は新雪直後には雪崩れて当たり前の急斜面になっている。
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3年前の11月にも近くの真砂岳で7名が雪崩で亡くなっている。
死者を責める考えはないものの、山の掟を破りたくなるのが新雪の魅力なのでしょうか。
こう言いながら何度か雪崩に巻き込まれている掟破りです。

by nakatuminesan | 2016-12-01 17:17 | 山のあれこれ | Comments(0)

田部井淳子さん死去   

2016年 10月 23日

シェルパに質問したことがあります。
「カトマンズで最も有名な日本人はだれ?」
すぐさま返事があり
「田部井さんです」

その田部井淳子さんが亡くなりました。
エベレスト女性初登頂で知られていただけでなく、セブンサミッターとなった世界初の女性としても有名でした。
高所では抜群の強さを発揮したそうです。

一度だけお会いしたことがあります。
初めてのヒマラヤだった1999年秋でした。
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ご冥福を心からお祈り申し上げます。

by nakatuminesan | 2016-10-23 12:44 | 山のあれこれ | Comments(0)

一等三角点百名山   

2016年 09月 18日

一等三角点は日本全国に約1000点ちかくある。
そのうちの百座が一等三角点研究会により選定されていて、風格のある山容や優れた眺望などが基準になっているらしい。

よほど日本人は百名山が好きな国民だと言えそうで、気になる一等三角点の最高峰は南アルプスの赤石岳3120.1mである。
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最北は北海道利尻山中腹にある長官山1218.3mであり、ピラミダルな利尻山の展望台ともいえそうである。
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最東は北海道知床の硫黄山1562.0mで、来年の夏には羅臼岳から縦走したいと思っている。
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八ヶ岳では赤岳2899.2mが選ばれている。
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北アルプスでは日本百名山と花の百名山にも選ばれている白馬岳2932.2mが有名。
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北アルプスの一等三角点最高峰は前穂高岳3090.2mである。
涸沢カールから
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山頂からⅡ峰、Ⅲ峰・・・と数えてⅧ峰まである北尾根は見飽きない。
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奥穂高岳から
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中央アルプスの最高峰は乗鞍岳や御嶽山の眺めがすばらしい木曽駒ヶ岳2956.0m。
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最南は屋久島の宮之浦岳1935.0mである。
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おっと我が剣山1954.7mを忘れてはいけませんね。
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by nakatuminesan | 2016-09-18 15:48 | 山のあれこれ | Comments(0)

ザイテングラード   

2016年 09月 15日

ザイテングラードの語源はドイツ語のseitengrat(支稜線・支尾根)を意味している。

奥穂高岳への一般登山道として知られるザイテングラードは、涸沢カール上部の標高約2600mから上に延びる岩尾根である。
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いくつかある奥穂高岳へのルートのなかでは最も容易である。
ザイテングラード(画像中央右)
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そのザイテングラードで今年は遭難が続発しているという。
9月に入って一週間で3名が死亡する事態になっている。
滑落や転落など登山者の技量によるものか、落石や崩落によるものか死亡事故の原因は不明らしい。

冬場の積雪量の少なさから雪解けも早かった今年の夏であり、自然現象により岩場や登山道がもろくなったとも考えられそうである。

取り付きまでは高度を上げるにしたがい涸沢槍が大きくなり、前穂高岳北尾根に食い込む雪渓の眺めがすばらしい。
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一般ルートとされるザイテングラードだが、取り付いたあとは落石や滑落に要注意の危険な尾根である。
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また近年は前穂高岳の重太郎新道でも事故が多く、岳沢に向け下山中に転倒し死亡する事故が7月に起きている。

あと一週間もすれば紅葉シーズンの始まりで、多くの人がザイテングラードを登路に選ぶだろう。
対策としてヘルメットを着用することが求められている。
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by nakatuminesan | 2016-09-15 19:03 | 山のあれこれ | Comments(0)

シュラフカバーが行方不明に   

2016年 08月 25日

季節の変わり目にはガラクタ部屋の装備を点検することにしています。
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いつも棚に突っ込んである二つのシュラフカバーが迷子になってしまいました。
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しかし近年は使うことのなくなったこのシュラフカバーがあり、45年以上もの昔になる自家製ですから間違いなく貧乏性。
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コカコーラの自動販売機に被せる四角いカバーを使って、ハサミと糸で人形型に自分で作った自慢の作品というか骨董品。
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長きにわたる厳冬期の雪山単独行では常に相棒でした。

迷子中のシュラフカバーは家の中にあるのは確実で、そのうち何処からか出てくるんだと思っています。

by nakatuminesan | 2016-08-25 18:58 | 山のあれこれ | Comments(2)