2017年 10月 12日 ( 1 )   

2017.10.8~11 白峰三山(北岳3193m・間ノ岳3190m・農鳥岳3026m)縦走   

2017年 10月 12日

富士山を眺めながら秋晴れの白峰三山縦走を楽しんできました。
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108日(日)天候:曇り

鳴門IC600⇒⇒淡路⇒⇒名神高速⇒⇒新東名高速⇒⇒1100新清水IC⇒⇒1330奈良田第2駐車場1532⇒⇒バス⇒⇒1615広河原・・・1625広河原山荘(泊)


新東名高速の新清水ICから富士山が眺められ、今回の山行は天気に恵まれそうな気がしてしまう。
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早川町に入って昼食のトンカツ定食が肉厚で美味しい
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奈良田第2駐車場
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バスの車掌さんが持っているカバンは超古く、思わず幼少の頃に逆戻りしてしまう。
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広河原から見上げる北岳は雲に覆われている。
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吊橋を渡れば広河原山荘だ。
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夕食
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109日(月祝)天候:快晴
広河原山荘545・・・610大樺沢ルート分岐・・・7102ベンチ・・・740トラバース2250m・・・815御池小屋835・・・1030大樺沢ルート分岐・・・1050小太郎尾根・・・1200肩ノ小屋1250・・・1340北岳1400・・・1510北岳山荘(泊)


大樺沢ルートとの分岐を過ぎると樹林に朝日が差し込んでくる。
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北岳
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標高1800m辺りから始まる紅葉は見事である。
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フジアザミ
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御池小屋
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見上げる北岳は山頂を見せていて、スカッと爽やか文句なしの秋晴れだ。
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御池小屋上部の草スベリは冬期には雪崩が多発し、昔から岳人たちには恐れられた急斜面である。
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ナナカマドが見事に赤く色づいている。
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高度を上げてゆくとバットレス(胸壁という意味)が望めるようになる。
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山頂からの標高差は約600mあり、南アルプスを代表する岩場といえる。

思い出に残るのは47年も昔になる11月末の第四尾根だ。
ベルグラ(岩に張り付いた薄い氷)に覆われた岩場はショッパ(難しいこと)くて(下手くそだった!?)、何度も落ちそうになりながらマッチ箱で夕暮れを迎え、懸垂下降したコルでザイルを尻に敷いて着の身着のままのフォーストビバークしたことだ。
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第四尾根は快適なルートで知られていて、特に中央稜との継続登攀が面白かった。

おまけ・・・中央稜のハング帯上部です。
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大樺沢には雪が残っている。

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大樺沢からのルートと合流すると富士山の山頂部が見えるようになってくる。
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小太郎尾根に乗って目に入るのは甲斐駒ヶ岳で、その右後方に眺められるのは八ヶ岳連峰だ。
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鳳凰三山(地蔵岳~観音岳~薬師岳)は49年前に登ったきり。
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昔から「南アルプスの女王」とも称される仙丈ヶ岳は、山頂の両側に大仙丈ヶ岳と小仙丈ヶ岳があり大きな山である。
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つい先日縦走した中央アルプスも眺められる。
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ハイマツの尾根を北に向かって2キロほどに小太郎山があり、その後方は白い甲斐駒ヶ岳と鋸岳である。
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北岳山頂との標高差は約350mになってきた。
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つい3日前に初雪が降った北岳だが、積雪にはならなかったので白いものは見られない。

簡単な岩場を過ぎると
仙丈ヶ岳や鳳凰三山に日が当たりだす。
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地蔵岳のオベリスクが小さく見えている。
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標高3000mにある肩ノ小屋に到着し、ここでの昼ごはんはラーメンと決めている。
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布団(寝袋)干しには最適な天気になっている。
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3000mを超えると酸素量も少なくなっていて、山頂までの標高差190mを1時間かけて登ります。
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両俣小屋から登った49年前が懐かしい。
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すでに標高は3100mを超えている。
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赤い屋根の北岳山荘が見えるようになり、間ノ岳の右後方には塩見岳が雲間に姿を現している。
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目の前のピークが山頂かと思うが違っていて、右の肩を越すと見える北岳山頂まで10分とはかからない。
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山頂直下
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昔から北岳は標高3192mとされていたが、南の岩盤が80cm高いことで2004年に3193mと改定されている。
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富士山に次いで日本第二位の高峰である。
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東に見えている平らなピークはバットレスの展望台と言われるボーコン沢の頭2830mである。
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現役のときの夏合宿でボーコン沢の頭を経由して下山したことがあるが、野呂川までの長かったこと遠かったことを覚えている。

山頂をあとにして北岳山荘までは1時間少々ですよ。
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キタダケソウが咲く岩場やハシゴを通過する。
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名は知らない花が咲いている。
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山頂を振り返る。
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北岳山荘
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山頂
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驚くことになぜか知人のA氏とT氏がいて、酒盛りが始まってしまうとは世間(山)とは狭いものである(^^;
両氏はカモシカ隊とは逆ルートで、奈良田を出発して大門沢小屋で泊まっている。
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夕食にでたサバの煮付けは食べるのが勿体ないぐらい美味しかった。
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A氏によると大門沢小屋では缶ビールが売り切れになっているそうだ。
そんな背筋が凍りそうな情報に心配で眠れそうにない・・・
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1010日(火)天候:快晴

北岳山荘545・・・620中白根山3055m・・・730間ノ岳3190740・・・855農鳥小屋920・・・1015西農鳥岳3051m・・・1105農鳥岳30261140・・・1215大門沢下降点・・・1415沢出合2100m・・・1520大門沢小屋(泊)


今日も昨日に続いて9時間以上の行動になるのは確実で、朝食はしっかり腹に詰め込んでおこう。
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富士山の真上には笠雲がかかっているけれど、素敵な秋晴れの縦走日和になるに決まっている。
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山荘前で写真を撮り出発だ。
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山荘の屋根の上から朝日が昇りはじめる。
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稜線上では左俣沢から吹き上げる西風が15m/s近くあり、二日酔いでもないのにふらついて真っ直ぐには歩けない。
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地形図では中白根山だが山頂標識は中白峰山になっている。
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間ノ岳には右俣沢から吹き上げる西風で雲が真横に流れていて、ちょっと気合を入れないと飛ばされそう。
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ところが中白根山の登りに比べて風は半分程度に落ちてきて、あの日の当たる場所で一休みできそうだ。
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ここで大門沢小屋に電話する。
「缶ビールが売り切れているそうですね」
「はい、ワインも売り切れてありません」
「じゃ酒はないんですか?」
「焼酎ならありますよ」
・・・これで一安心だ。

北岳を見ると左俣沢からの強風で雲が流れている。
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間ノ岳登頂!
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標高3189mだったがGNSS測量で3190mになり、奥穂高岳と並んで日本で3番目の高峰になったのは2014年のことである。

仙丈ヶ岳
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次なるピークは農鳥岳だ。
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農鳥小屋までは標高差400mの下りです。
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富士山の右後方の雲に浮かんでいるのは伊豆の天城山である。
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右のドーム型をした山は塩見岳で、その左は荒川三山(荒川前岳3068m~荒川中岳3084m~悪沢岳3141m)である。
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塩見岳から三国平を経由して登ってきたのは20109月中旬だから7年前になる。
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西農鳥岳(右)と農鳥岳が大きくなってきて、赤い屋根の農鳥小屋も近くなってきた。
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陽だまりではタカネツメクサが咲き残り、ウラシマツツジの赤が鮮やかに輝いている。
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ナナカマドだって負けてはいられない。
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農鳥小屋
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間ノ岳
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ここで缶ビールを買って大門沢小屋まで持っていく。
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西農鳥岳へは急な登りになっていて、標高2920m付近にあるスラブの横で立ち休することに決めている。
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急な登りを10分ほど頑張れば、あとは山頂まで緩い道が続くようになる。
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西農鳥岳
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南東方向に見えている平らなピークが農鳥岳。
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荒川中岳と悪沢岳の間に見えているのは赤石岳である。
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間ノ岳と北岳の山頂は雲に隠れたままになっている。
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農鳥岳へはアップダウンが続くけれど、今回の最終ピークを目指していると思えば足は軽い。
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平らな山頂が近づいてきて最後の登りになってきた。
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西農鳥岳を背にして3000m峰5座目の農鳥岳に登頂する。
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雲がなくなり間ノ岳と北岳が姿を現して、白峰三山縦走の最後を見事に締めくくる。
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鳳凰三山
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富士山を眺めながら歩くことができたことに感謝しよう。
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心も腹も満たされた~
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大門沢小屋までは標高差1250mの下りです。
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夏は花畑になる斜面だが今は秋の色。
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塩見岳や荒川岳も見納めだ。
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あの鐘を鳴らすのはあなた” とかいう歌があったなぁ。
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標高2700mあたりから紅葉が広がって、富士山も見えるので写真を撮るのに忙しい。
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石がごろごろでなかなか高度が下がらない。
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リンドウ
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谷の音が大きくなってくると視界が開けた場所に出る。
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トリカブト
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大門沢小屋は標高1770mぐらいだから、あと1時間ぐらいで着くんじゃないかな。
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大門沢小屋
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さっそくビールを冷たい水に浸け、売り切れないうちに買ったのは芋焼酎。
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さっそく湯割りで乾杯!
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貴重な缶ビール。
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富士山が夕焼けに染まるころ、いつ泊まっても粗末(失礼)な夕食を口にする。
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殿下は何を食べたのか・・・?
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今夜の宿泊者はカモシカ隊のほかに単独男性2名のみ・・・ZZZ
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1011日(水)天候:快晴

大門沢小屋555・・・655尾根1400m・・・805取水口・・・825堰堤・・・林道・・・

900第一発電所・・・930奈良田第2駐車場940⇒⇒950湯島の湯1050⇒⇒1315

清水IC⇒⇒新東名高速⇒⇒新名神高速⇒⇒名神高速⇒⇒淡路⇒⇒1830鳴門IC

朝食も粗末だが天気が良いのでよしとしよう。
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小屋から10分足らずで左岸に渡る。
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雨の日だと滑りそうな木の橋は南アルプスらしい。
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今度は右岸に渡り自然林の中を下ってゆく。
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今年の紅葉は平年に比べて数日遅いようで、この辺りが見ごろになるのは20日過ぎかと思われる。
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ちょうど1時間で小尾根を越える箇所があり、現在地と書かれただけだが標高1400mぐらい。
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木橋を渡ったり根っ子にぶら下がったりして高度を下げてゆく。
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クマの好物ドングリがいっぱい落ちていて、最近クマの目撃情報があったことがうなずける。
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吊橋を左岸に渡ると取水口があり、これまたクマの好物クリとヤマブドウがいっぱいだ。
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大きな堰堤を過ぎると林道歩きになってくる。
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振り返り振り返りしながら歩くと第一発電所に無事下山。
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最後の休憩後は県道歩き20分でカモシカ号が待つ奈良田第2駐車場。
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湯島の湯で汗を流して帰りました。
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参加していただいた皆さん大変お疲れさまでした。

富士山を眺めながら秋晴れの白峰三山縦走を満喫できたことでしょう。






by nakatuminesan | 2017-10-12 07:32 | 山行報告(中級) | Comments(0)