2014.2.11 三嶺1893m
2014年 02月 12日
上空は薄い雲に覆われているのが気になるが、さて今日の三嶺はどんな姿で迎えてくれるだろうか。
昨日降った新雪の下には2日前と思われるトレースがある。
標高1200mでモノレールが現れ、少しだけだが夏道を外れショートカットする。
ハイウェイのような水平道を10分進んだ壊れた建物で小休止。
昔は多くの人が生活していたのか五右衛門風呂もある。
我が岳友である2人が追いついてきた。
剣山頂上ヒュッテで働くMさんと、昨年末山スキー板をくれたTさんだ。
標高1480mあたりで単調な植林帯を抜け、大きな岩が現れると自然林に変わっていく。
雪が多いとこの辺りからラッセルが深くなるが、軽い新雪の下は締まり雪で今日は楽勝だ。
1578mピークを過ぎると霧氷の森に入っていく。
夏道は左上にトラバース気味だが、雪の時期は危険なので直登する。
どうだ!と言わんばかりの霧氷が広がっている。
しかし指が冷たく肌も少し痛いから、気温はマイナス10度ぐらいだろう。
北東尾根との合流点となる標高1730m付近は雪原になっていて、日が射し始めたものだから小躍りしたい気分になる。
徐々に青空が広がり霧氷が輝きだす。
1791mピークに立つと三嶺が山頂を見せている。
さあ行こう!あの山頂へ。
1750m鞍部から三嶺が呼んでいる。
たった30mだが急な登りがあり、乗った尾根を進むと再び雪の原だ。
クラストした箇所ではまったく沈まないし、雪に埋まったシカネットを越えていく。
避難小屋へはひと登りだ。
小屋の前は雪が溜まっていて、日差しがあるので中には入らない。
素手でも冷たさを感じないとは、なんと日差しのありがたいことよ。
雪の状態を考え山頂へはアイゼンで向かおう。
池の上の斜面は気持ちがいいぐらいクラストし、アイゼンがよく利き楽しくなる。
山頂からTさんが下り始めている。
山頂付近の岩は雪に覆われていて登りやすく、澄んだ青空に引き込まれそうになる。
風は冷たいが全員元気に登頂だ!
南方面を除くと雲海が広がっていて、西熊山から天狗塚が見えるのはラッキーだ。
寒峰~烏帽子山方面
剣山と次郎笈は雲海に浮かんでいる。
綱附森の後方には土佐湾が光っている。
山頂をあとにして池を見てみよう。
ちょっとだけ滑落停止の練習をやってみようとAさんが挑戦する。
足が上がっていないし脇が甘くて伸びているぞ。
手本を見せようか。
えっ! 決まっている? ゴリラ、山岳部で叩き込まれたので。
シュカブラ
雲海に向かって山を下りよう。
1750m鞍部への下りは慎重に。
標高1730mあたりまで下ると日差しが薄くなり、どうやら山頂から見た雲に入ってしまったようだ。
滑れる斜面は滑るのだ~♪
1578mピークを過ぎたあたりで登ってくる単独の男性に会い、どこかのツアーですかと聞かれる。
徳島のカモシカクラブですと答えると、あのマニアックなルートばかり歩いているカモシカさん? にはマイッタな。
避難小屋に泊まるという男性曰く“エントツ山”です。
勝手にアップしてごめんなさい。
滝下の天狗塚を目の前に眺めながら無事下山。
今日は登頂に合わせるように晴れ間が広がり、いかに普段の行いが良いか自信を持てる山行でした。
天候:曇りのち晴れ
いやしの温泉郷8:30・・・9:55造林小屋跡・・・11:00P1578m・・・12:00P1791m・・・12:45避難小屋13:20・・・13:35三嶺13:45・・・13:55避難小屋14:05・・・14:30P1791m・・・15:00P1578m・・・15:35造林小屋跡・・・16:20いやしの温泉郷
by nakatuminesan | 2014-02-12 11:27 | 山行報告(雪山) | Comments(2)
あのコースは夏道で1度だけ歩いただけでしたのでトレースも心強かったです
以前からこのブログを拝見させて頂いておりました
外国の山へ行かれる様な人はシロウト登山者を見下した様な雰囲気がありますが、鶴本さんの活動にはそれが無く、逆に後進を指導するそのリーダーシップに感心致します
まあ人間が好きなんでしょうか
私より歳が1つ上ですが何せ山を歩くバイタリティには脱帽です
今後とも山行を参考にさせて頂きます
ありがとうございました
エントツ山
避難小屋泊はいかがでしたか。
11日の新雪は軽いうえに下が締まり雪だったので楽でした。
山頂で晴れ間が広がったので嬉しい雪山になりました。
きっと12日も天気はいいだろうと想像していました。
避難小屋には8年前の2月から泊まっていません。
今シーズンは機会がなさそうなので、来年は久しぶりに酒を持って行きたい気分です。
どこかの山で会えることを楽しみにしています。