2014.2.1 寒風山1763m
2014年 02月 02日
ゴリラも知らないルートに面白さを感じ、それに乗ってくるメンバーも猛者ばかり。
南東尾根取付から見上げる寒風山に雪は少なそうだが、上部はそれなりにありそうな感じがする。
こんなところから登るって? 道ないよ。
気温が高いためザラメ状になっていて、冷え込みもないから一歩ずつ潜る雪。
標高1300m地点まではスズタケやバラの藪が続き、暑さも加わり早くも汗だくの登りだ。
平坦な1300m地点を過ぎると右手に笹ヶ峰が眺められる。
やがて積雪は30センチを超え悪雪ラッセルが始まった。
しかし今日のメンバーは常連のサラブレッド揃いとあって、強力な戦力は心強く寒風山横断は約束されたも同然だ。
干し柿タイム
左手には一般ルートの尾根が眺められ、そのうち大きなブナも現れたりする。
今日のメンバーはラッセルだけじゃ物足りないのか、倒木を越えたりの障害物登山を楽しむ余裕もあるようだ。
標高1500m地点では積雪が50センチまで増えてきた。
雪山の常として苦労するのはトップだけで、2番手からラストまでは楽勝登山である。
標高1500m地点を過ぎると傾斜は増し、沈みの少ない箇所を選びながら登るのが雪山の楽しさか。
一般ルートにトラバースのトレースが見えている。
伊予富士も見えるようになり、全員快調に高度を上げていく。
下の岩峰が見えてきた。
左に上がる雪のバンド状から藪を掴んで直登する。
伊予富士
上の岩峰も左を巻くと楽に登れる。
すこし藪くさくて歩きにくいが、前方に見えるのは山頂の南にある前衛峰だから山頂は近い。
未踏のルートは標高1700mを超え、いよいよ最後の頑張り所になってきた。
最後はゴリラが光栄なトップをやらされる。
やりましたぜ! サミットや~♪
山頂にいた数人が「いったいどこから登ってきた?」という顔をしていて、あそこから取り付きましたと南東尾根取付(画像中央)を説明する。
干し柿1個で登ったぜ!
笹ヶ峰とチチ山
冠山と平家平
伊予富士の右後方に手箱山と筒上山
瓶ヶ森
下りは裏寒風と呼ばれるルートなので、急な箇所があることを考えアイゼンを装着する。
さあ下山だ。
裏寒風への下降点へ向かうが、当たり前のこととしてトレースはない。
下降点となるルンゼ状のロープは露出していて、安全を期して後ろ向きになり慎重に下る。
意外と氷結した箇所は少なく、木の根も出ているので安心だ。
寒風山を振り返るとなかなか急な所を下ってきたことが分かる。
ルートは雪に覆われているため標高1600m付近は要注意であり、確実に尾根に乗らなければ危険である。
尾根に乗ってからもラッセルから開放されないが、安心で単調な下りが続くようになる。
雪が減った標高1220mあたりでアイゼンを外し、念のため持ってきたザイル類も使わずに済んだことを喜ぼう。
三角点1202.8m
旧国道194号に無事下山する。
あとは寒風山を眺めながらの道路歩きである。
1000m近くある旧寒風山トンネルを抜け、やれやれ朝の出発地点に戻ってきた。
寒風山横断は氷雪の状態と天候により難しく、今日は重いラッセルを強いられましたが面白い雪山でした。
天候:晴れ
旧寒風山トンネル高知県側登山口8:05・・・林道寒風大座礼西線・・・8:20南東尾根取付1150m・・・9:20標高1300m地点・・・10:40標高1500m地点・・・12:00下の岩峰基部・・・12:10上の岩峰基部・・・12:45寒風山13:20・・・13:30西尾根下降点1720m・・・15:30三角点1202.8m・・・15:50旧R194・・・16:55旧寒風山トンネル高知県側登山口
by nakatuminesan | 2014-02-02 18:15 | 山行報告(雪山) | Comments(0)