2013.7.15~18 白峰三山縦走
2013年 07月 19日
中央道の恵那山トンネルを抜けると右前方に南アルプスの山並みが広がる。
北の甲斐駒ヶ岳から南は聖岳までが一望でき、明日から縦走する白峰三山に目が向いてしまう。
クリンソウが見事に咲き誇る北沢峠
広河原から見上げる北岳
広河原山荘での夕食はワインで入山祝いをする。
メンバーは昨年夏の剱岳と今年3月の乗鞍岳をご一緒したOさん、アルプスデビューのKちゃんとTさん。
そして右後方の美女3人と珍道中?になるとは、明朝からのお楽しみとなるので今は分からない。
7月16日(火) 晴れ時々曇り
広河原山荘5:45・・・6:05分岐・・・7:05第2ベンチ・・・7:30トラバース2250m・・・7:55御池小屋8:25・・・9:55分岐・・・10:15小太郎尾根・・・11:05肩ノ小屋11:55・・・12:30北岳13:15・・・お花畑・・・14:25北岳山荘(泊)
コアジサイ
二俣との分岐から標高差600mの急登が始まる
第2ベンチ
急登を終えるとトラバース道となり、グンナイフウロやゴゼンタチバナが咲く。
明るく開けた御池小屋からはバットレス第4尾根が望め、43年も昔のフォーストビバークを思い出す。
池の向こうは鳳凰三山
雪解けの場所ではバイケイソウが新芽を出したばかり
キバナノコマノツメ
大樺沢には多くの雪が残る
ヨツバシオガマとミヤマキンポウゲ
ハクサンチドリ
草すべりは急な登りが続くので花の撮影が休息になる
標高2700mを超えると突然お花畑が広がる
シナノキンバイ
やがて二俣からの道と合流し、ハクサンシャクナゲやコイワカガミも増えてくる。
ハクサンイチゲ
アオノツガザクラ
サンカヨウも咲いている
山頂が見える
タカネヤハズハハコ
小太郎尾根に乗ると山頂がすぐそこに迫り、南アルプスの女王と呼ばれる仙丈ヶ岳が目の前に広がる。
小太郎山の後方は甲斐駒ヶ岳
イワツメグサ
タカネツメクサ
コケモモ
ダイコンソウ
ハクサンハタザオ?
イワヒゲ
ミヤマキンバイ
ハハコヨモギ
イワベンケイ
斜面に広がるお花畑
ミヤマシオガマ
イワウメ
肩ノ小屋に着けば山頂は目前に
ラーメン(900円)で腹ごしらえ
小屋の前にキタダケソウとクロユリが咲いている
チョウノスケソウ
シコタンソウ
ミヤマオダマキ
まだツボミのコイワカガミとハクサンシャクナゲ
ツガザクラ
撮影に忙しい
あと5分で山頂だ
嬉しい山頂~♪
広河原と御池小屋を見下ろす
池山尾根
山頂から南に10分ほど下ると咲いているキタダケソウ
わ~キタダケソウだ! みんな撮影に夢中
斜面に広がるハクサンイチゲ
チシマアマナ
オヤマノエンドウ
イワオウギ
北岳はまさに天空の花園
赤い建物が北岳山荘
タカネウスユキソウ
高山蝶?
後方は越えて来た北岳
まだ雪が残る北岳山荘
生ビールで乾~杯
いや~ たまらんなあ
あっという間に三杯目
美味しい晩御飯
さあ寝るのだ
大部屋は20人ほどの中年男ばかり。
1人ぐらいはイビキをかくのですが、みなさん意外と静かでよく眠れました。
カモシカ隊は上品に寝息スヤスヤでした。
7月17日(水) 晴れ時々曇り
北岳山荘5:45・・・6:15中白根山・・・7:15間ノ岳7:30・・・8:35農鳥小屋9:00・・・9:50西農鳥岳・・・10:30農鳥岳11:15・・・11:45大門沢下降点・・・13:40沢出合・・・14:45大門沢小屋(泊)
明け方ちかく雨脚の強い時間帯があるが、出発するころに止むのはメンバーの行いがよいからだ。
小屋のスタッフに聞いたところ、農鳥岳を越える登山者は2~3割とか。
大半の宿泊者は間ノ岳を往復し、来た道を広河原へ引き返すらしい。
その理由は間ノ岳が日本百名山に選ばれていることにあるのだろう。
緩い登り30分で中白根山に着く
ガスが晴れた間ノ岳が呼んでいて、今日も天気は大丈夫のようだ。
中央アルプスが見える
大きな雪田のある山頂部
山頂
塩見岳(右)と荒川三山の奥に赤石岳も姿を見せていて、昨年に続き今年も9月上旬に計画がある。
仙丈ヶ岳の左後方には北アルプスの槍穂高連峰が
北岳
次は農鳥岳に向かって縦走だ
アルプス最高~ルンルン♪
簡単な岩場を通過する
期待していた雷鳥が姿を見せてくれ、しかも親子連れとは嬉しくなってしまう。
農鳥小屋でコーヒータイム
間ノ岳を振り返る
急登を終えると山頂まで10分だ
またしても雷鳥が登場するとは、これまたメンバーの行いがいいからか。
バックは間ノ岳
西農鳥岳山頂
三角点のある農鳥岳へ向かう
小さなアップダウンを繰り返す
5座目の3000m峰となる農鳥岳に到着
塩見岳(右)と荒川三山方面
しばらく待つと一瞬だが北岳が姿を現す
雲が湧く広河内岳
雪田を通過するのが楽しい
一帯はお花畑になっていてコイワカガミがたくさん咲いている
大門沢下降点
大門沢小屋への長い下りが始まる
名が分からない・・・白菜さんが“ヒメイチゲ”だと教えてくれました(感謝)
標高を下げるにしたがいゴゼンタチバナが増え、まだショウジョウバカマが咲いている。
最後の雪を踏んで下ろう
ツマトリソウ
シャクナゲ
標高を示した標識
足場の悪い箇所が多い
雪渓が見えると大門沢が近く、シモツケソウやオトギリソウも出てくる。
雪渓で最後の休憩
センジュガンピ
右岸を下っていく
大門沢小屋
シャワー設備(4分500円)がある
小屋の内部は昔風
楽しい夕食が始まるが献立は質素で変化がなく、もうすこし熱を加えた調理ができないものかと思ってしまう。
皇太子が泊まったときは何を食べたのだろうか。
7月18日(木) 雨のち曇り時々晴れ
大門沢小屋5:20・・・6:10尾根・・・7:15取水口・・・7:35林道・・・8:10第一発電所
夜明け前に強く雨が降るが、4時ごろにはほぼ止むので安心する。
東京からの若者7名のうち男性5名が農鳥岳に向かった。
山頂を往復して一気に奈良田まで下るらしい。
粗末な朝食
右岸と左岸に谷を渡りながら下っていく
雨は完全に止み自然林に朝日が射す
何度も谷やつり橋を渡る
下山した第一発電所から見上げると、稜線は雲が切れそうな天気になってきた。
広河原でバスの待ち時間が3時間ちかくあり、広河原山荘で食べたカレーライスの味は文句なし。
北沢峠へ向かうバスから眺める北岳
今回は夜に雨が降るといったラッキーな天候に加え、まさに花園と呼ぶにふさわしい白峰三山縦走でした。
滋賀のお姉さんたちとも楽しい時間を過ごせ、ぜひ徳島の山にも登ってほしいと思います。
by nakatuminesan | 2013-07-19 19:38 | 山行報告(中級) | Comments(1)
調べると確かにヒメイチゲですね。
いつも教えていただき助かります。