キャラバンシューズ
2012年 10月 17日
元々はヒマラヤなどの登頂を目指すキャラバン隊が長いアプローチ用に使った靴で、それを改良してキャラバンシューズという商品名で販売しヒットしたものである。
ずいぶん流行ったもので、この布製の軽登山靴が主流の時代があった。
大卒初任給が1万円のころキャラバンシューズは2000円前後と高価で、発売当初の販売数は年に2000~3000足。
ところが1956年のマナスル初登頂による登山ブームで普及はめざましく、その後の10年間の販売数は150万足を超えたとか。
余談だが・・・
鋲靴からゴム製のビブラム・ソールになったのは、ヨーロッパなどでは1930年代半ば。
ところが日本では終戦後と遅れてしまう。
あの天才クライマーと呼ばれたリカルド・カシンは、1937年のグランド・ジョラス北壁ウォーカー稜初登で使用しているのだから、戦争による空白は登山界にも存在した。
by nakatuminesan | 2012-10-17 17:55 | 山のあれこれ | Comments(0)