聖岳3013m   

2012年 10月 03日

南アルプス最南の3000m峰として知られる聖岳。
よく日本最南の3000m峰と間違われるが、それは日本の最高峰富士山である。
聖岳は21座ある日本の3000m峰で標高順位21番目の高峰である。

小聖岳から
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1905年(明治38)7月、陸地測量部による三角点選標が初登頂とされている。
三角点は東北東500mの奥聖岳2978mにあり、最高地点に三角点がないのが寂しい気がする。

山名の由来は世俗を脱した聖なる山、すなわち聖岳という説が一つ目。
二つ目は大井川から登る沢には悪場が多く、ヘズリ(トラバース)が多い沢という意味からヘズリ沢―ヒジリ沢―聖沢となり、この沢の源頭の山ゆえ聖岳になったという説。

山が深い南アルプスの中でもとりわけ奥深い山である。
山頂から主脈を目で追うと、名高い峰が大波のように稜線上に続いている。
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小聖岳にはシロバナタカネビランジが自生する。
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赤石沢から立ち上がる聖岳の姿は堂々としている。
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左から上河内岳・聖岳・赤石岳・小赤石岳(千枚岳から)
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初めての聖岳は44年も前になる新雪のころであり、先日の荒川岳への縦走は感慨深いものであった。

上河内岳から
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四国から遠い山である。
頑張れば二日目に頂に立てないこともないが、山小屋やキャンプ地の位置から普通は三日目となる。

by nakatuminesan | 2012-10-03 10:02 | 日本の山 | Comments(0)

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