10月の3000m級山岳は慎重に   

2012年 10月 01日

台風が過ぎ去った今日から10月となり、日差しはありませんが風は涼しく快適な季節になりました。
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信州方面の高い山では紅葉が見ごろを迎えていますが、いつ雪が降ってもおかしくない季節なので、一般登山者が剱や穂高に登れるのはあと少しの間です。

1989年10月8日の立山大量遭難は記憶に新しく、悪天候になれば必ず起こるのがこの季節の気象遭難です。
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冬から春に起きると思われる雪崩ですが、過去には10月に雪崩で遭難死した珍しい例があります。
1959年(昭和34)10月18日から19日にかけて、北穂高岳の滝谷で岩登りをしていた東大の学生たち8名が雪崩や凍死で犠牲になっています。
季節外れの台風が通過したあと、一時的な冬型気圧配置となったからです。

岩場から岩場へとつなげる継続(連続)登攀が流行った時代がありました。
屏風岩東稜~前穂高岳東壁~滝谷を目指したのは、40年あまり昔になる10月中旬のこと。
滝谷だけは積雪で登れませんでした。
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by nakatuminesan | 2012-10-01 12:54 | 四季 | Comments(0)

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