避難小屋   

2012年 09月 07日

単に山小屋という場合は朝夕食事付きの営業小屋を想像し、避難小屋と聞けば無人のきたない小屋を考えるのが普通。
営業小屋は北アルプスや八ヶ岳、そして富士山や四国などに多い。
北海道や東北、南アルプスや九州の山域は避難小屋が主流となっている。

我々が知る近くの避難小屋といえば、剣山から天狗塚の間に四つある。
丸石、白髪分岐、三嶺、お亀である。
もちろん無人で水場の遠い小屋も二箇所ある。
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南アルプスなどには避難小屋を名乗りながら夏場には管理人が入り、寝具やレトルト食の提供を行うといった有人小屋に近い営業を行っている例もある。
悪沢岳を正面にする荒川中岳避難小屋には、7月中旬から9月末まで管理人がいる。
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装備と食料が重くなるが、無人の避難小屋を利用しながらの山旅も面白そうだ。
8月末の南アルプス南部縦走でのこと。
我々と同じルートを歩く70歳ぐらいの男性がいた。
我々は3泊4日で聖岳~赤石岳~荒川三山を歩く普通の行程だが、その男性は兎岳避難にも泊まるといった5泊6日のゆっくりしたものだった。
兎岳避難は遠めにも快適そうには見えなかったが、内部は綺麗に改装されていたそうだ。
44年前に泊まったことがあり、立ち寄ってみるべきだったと後悔した。
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仙丈ヶ岳の山頂直下にある仙丈小屋は避難小屋だったが、総工費2億円を投じて2000年(平成12)7月に建て直した。
風力、太陽光利用の発電設備による水洗トイレを備え、管理人もいて2食付で宿泊可能。
この発電関連設備だけで五千万円の資金を要したとか。

北沢峠までのスーパー林道に市営バスを走らせ、仙丈ヶ岳を看板としているからには無理は承知なのだろう。
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by nakatuminesan | 2012-09-07 17:21 | 山のあれこれ | Comments(0)

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