ルートファインディング   

2011年 12月 22日

広い意味でルートを探す技術である。
標識や登山者が多い山はともかく、人の入らない山域やマイナーなルートを辿る場合には必要とされる。

雪山においては雪崩を回避するため、夏のルートを無視したルートファインディング能力が求められる。
四国あたりの山では夏冬ともルートは同じだが、信州方面では雪の状態でルートを決めるからだ。
先行者のトレースが安全だという保証はなく、自分が確信できるルートでなければならない。
ルートファインディング_c0219866_16432013.jpg

沢登りや岩登りでは滝や壁を一見して、登攀が可能なライン読みの力が足りなければ危険な行為となる。
ルートファインディング_c0219866_16435377.jpg

ルートファインディングとは、藪山における道探しから岩や沢のルート探しまで含み、まさに登山の楽しみであるとさえいえる。
だから雪山でトレースがあると楽ができる半面、登山本来の面白さは半分失われたと同じである。

的確なルートファインディングには、地形図とコンパスによる現在地把握が必要条件とされる。

以前は猛烈なスズタケ漕ぎを強いられた県南の山だが、この数年で枯れたり薄くなってしまった。
見通しが利くようになってしまったことで、動物のように五感を研ぎすませて歩く面白味が減ったといえる。
ルートファインディング_c0219866_16444437.jpg

by nakatuminesan | 2011-12-22 16:47 | 山のあれこれ | Comments(0)

名前
URL
削除用パスワード

<< 2012年1月の計画(1) 古い山道具 >>