2011.10.24~25 不入山~権田山~平家平ビバーク縦走
2011年 10月 26日
奥槍戸7:55・・・8:30観音ブナ・・・9:15不入山・・・10:05久井谷山・・・11:00標高点1532m11:35・・・12:05折宇谷山・・・12:40中内山・・・13:05大ブナ13:25・・・13:35権田山・・・13:55鞍部1555m・・・14:45ビバーク地
紅葉の綺麗な槍戸川に沿って奥槍戸へ向かう。
時間が早いためか誰もいない奥槍戸を出発する。
枝に残ったサルナシは熟して甘く美味しい。
上空を雲が覆っているので日射しはないが、登りで少し汗ばむぐらいでちょうどいい。
今年の色づきはまずまずといった感じの剣山南面。
稜線のブナやダケカンバは葉を落とした木が多く、不入山を過ぎると夏には生い茂るイタドリも枯れている。
久井谷山からは杉生山と山頂部が雲に隠れた石立山が望める。
久井谷山から緩く下ると折宇谷山が見える。
この辺りの南斜面はブナ林が広がり、新緑の時も目を奪うほど美しい。
ヌメリスギタケによく似たキノコ。
標高点1532mは次郎笈や一ノ森の展望が得られ、いつも大休憩とする場所である。
昼食に合わせるように日が射しだした。
晩秋の雰囲気が漂う折宇谷山に到着する。
大ブナはまだ葉を落とさずに迎えてくれた。
権田山を背にして東へ向かう。
やがてブナに囲まれた勘場谷源流のビバークサイトに到着する。
まずは各自のツェルトを張る。
装備の軽量化のため、寝具はシュラフカバーとインナーダウン。
女性たちはホッカイロも用意している。
秋の夕暮れは早く、6時ごろには満天の星空となる。
火を囲んで飲む焼酎の味は格別だ。
山の唄を二曲披露したが受けなかった。
10月25日(火)天候:曇り
ビバーク地7:30・・・8:00大久保山分岐・・・8:45岩倉峠・・・9:55P1515m・・・10:35平家平11:10・・・11:25前平家・・・北西尾根・・・13:10P987m・・・13:50きわん谷出合
夜中の2時ごろから小雨がぱらつき、今日の朝食と行動が気になるが4時には止む。
夜明けを待てずに5時前には火をつけると、みんな起きて火を囲みだす。
ビバークは初めてのメンバーが多く「夜中にツェルトに近づく動物の足音を聞いた」「真夜中を過ぎてからは足が冷えた」などなど。
モルゲンロートに染まる一ノ森。
天気は大丈夫だ、予定の平家平まで行こう。
大久保山との分岐に立つと平家平が姿を現す。
ここから眺める堂々とした山容がお気に入りだ。
山姥岳(左)から右へ木頭三笠の山並み。
転がりそうな急斜面を下り、岩倉峠の前後はミズナラのハイウェイとなる。
北側斜面は黄色の紅葉が見事。
肉が白い幼菌は食用になるホコリタケ
P1515mまで来れば平家平が大きく迫ってくる。
頑張りどころの山頂直下の急登。
最終ピークでのコーヒーの味は格別だ。
勘場山や大久保山の山頂は雲の中だが、歩いてきた岩倉峠などの稜線は見える。
前平家から平家平を振り返ると、ナナカマドの赤が鮮やか。
きわん谷上流は紅葉が盛りとなっている。
北西尾根は落葉と黄色のモジが美しく、それらをじっくり楽しみながら山を下りた。
★紅葉情報・・・今回は標高1400m付近が盛りでしたが、昨夜からの寒気で加速しそうです。
29~30日の土日は見ごろの箇所が多くなり、槍戸川沿いは勘場谷橋から上流が綺麗でしょう。
by nakatuminesan | 2011-10-26 12:10 | 山行報告(中級) | Comments(2)
鶴木ガイドのビバークに適している場所を見つける力には、驚きました。
なんと言っても山小屋や避難小屋とはちがう雰囲気を味わえますね。
沢音を聞きながら自然に抱かれて眠るのもいいものです。
衣食住の全てを試されるビバークは、軽量化を含めた必要装備の確認ができます。
いかに荷を減らし、どうすれば快適に過ごせるか。
来年ということであれば、新緑の頃がお勧めです。