アイスフォール   

2011年 06月 01日

氷河が滝のように流れている箇所であり、登山の障害となることが多い。
アイスフォール帯に入ると縦横無尽に走るクレバスや、セラックと呼ばれる巨大な氷塔や氷塊に囲まれる。
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セラックはきわめて不安定で、氷河の流動によっていつ崩壊するか分からない。
崩壊を続けるためアイスフォールの通過は、これまで多くの犠牲者を出してきた。
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3年前の登山ではセラック崩壊による雪崩が起きたが、私のシェルパは5分の差で命拾いをした。
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エベレストには「アイスフォール・シェルパ」と呼ばれるスペシャリストが1975年から存在する。
6人体制のチームを組んだ彼らは各国の登山隊に先立ち、アイスフォールのルート工作とメンテナンスを専門に行っている。
その親分を「アイスフォール・ドクター」と呼ぶ。

アイスフォールでの犠牲者が減り、多くの人が山頂に立てるのは、危険な作業をこなす彼らの力による。
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by nakatuminesan | 2011-06-01 10:50 | ヒマラヤ | Comments(0)

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