宮之浦岳1936m   

2011年 04月 14日

屋久島のほぼ中央に位置する九州の最高峰であり、日本百名山では最も南にある。
屋久島には1000mを超える山が30座以上あり、まさに洋上のアルプスである。

海岸線からは宮之浦岳などの高峰は見ることができないので奥岳とも呼ばれ、これらを囲む前衛の峰を前岳と呼ぶ。
三岳とは宮之浦岳、永田岳、黒味岳の三山であり、翁岳、安房岳、投石岳、筑紫岳を含めて八重岳とも呼んでいる。

黒味岳
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永田岳
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宮之浦岳からほぼ四方に延びる稜線は、屋久島の山々の骨格を形成している。
全山が花崗岩からなり、山頂近くは風化、浸食された奇岩や怪石が多い。
低いヤクザサに覆われた山頂部一帯は、矮小化したヤクシマシャクナゲが点在する。

宮之浦岳
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花期の5月下旬から6月上旬には登山者で賑わい、地元では毎年シャクナゲ登山を催している。
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山域は白神山地などとともに1993年、日本で初めてユネスコの世界自然遺産に登録された。
1000年程度の巨木や変形木をヤクスギ(屋久杉)とよび、屋久島最大の「縄文杉」は推定樹齢7200年との説もあったが、現在では科学的計測法により約2000年以上であることが確認されている。
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百名山には無関心なので、宮之浦岳には登ることはないと思っていた。
ところが屋久島行きの機会が昨年あった。
天候に恵まれた山旅で、シャクナゲが見ごろの宮之浦岳に登り巨大な縄文杉を見た。

屋久島といえば焼酎「三岳」が知られていて、トビウオの唐揚げの味も忘れられない。
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今日から屋久島へ行くという知人の話が楽しみである。

by nakatuminesan | 2011-04-14 07:52 | 日本の山 | Comments(0)

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