山を登るとき   

2010年 10月 07日

明治から大正にかけて日本の高い山々が初登頂されていった。
それは三角点設置を目的とする陸地測量部であったり、案内人であったりガイドレスの先人たちであった。

開拓者精神や山を趣味として向かった先駆者たちはどんなに気持ちが昂ぶったことだろうか。
山頂への登路を自分で探し、切り開く楽しさと苦労があったのだから。

山道の大体はできるだけ急傾斜を避け、岩場は安定した箇所を選んでつけられているが、この山に道がなかったらどこを登ればいいだろうかと考えることがある。
また今に名を残す案内人や登山家たちはこの岩に触れただろうか、あの大木を見ただろうか、ひょっとするとこの石に座ってあの山を眺めたかも・・・とか考えると登山が面白く感じられる。

それにしても先人たちの脚力は驚くばかりである。
道なきあの時代に鳥が飛ぶがごとく剣や穂高を駆け抜けている。

越中の名案内人だった宇治長次郎(右)と佐伯平蔵
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剣岳からの後立山連峰
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by nakatuminesan | 2010-10-07 17:36 | 山のあれこれ | Comments(0)

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