槍ヶ岳積雪期初登頂   

2010年 06月 26日

1922(大正11)年3月、慶応と学習院の合同パーティが積雪期の槍ヶ岳初登頂に成功した。
リーダーの槇有恒は前年9月、スイスアルプス・アイガー東山稜初登攀の快挙を成し、日本に本格的なアルピニズムを開花させる登山界のリーダー。
槇は後輩の学生たちを積雪期の槍ヶ岳に導いた。

パーティ編成は槇有恒、大島亮吉、佐藤久一朗、伊集院虎一、早川種三、佐藤文二、松方三郎、松方義雄、田中薫の9名に、人夫8名を加えた17名。
ルートは一ノ沢~常念小屋~一ノ俣~中山峠~二ノ俣~槍沢。
これが当時は一般的なものだった。
30日、登高を開始した一行は坊主ノ岩小屋にスキーをデポし、アイゼンに履き替えて登頂を果たした。
この山行は大正8年3月と10年4月に行われた、板倉勝宣の偵察と試登を基礎に計画・実行された。

登頂写真は左から早川種三、佐藤久一朗、大島亮吉、槇有恒
後には国内に及ばず海外でも活躍する、当時は全員20代のそうそうたる顔ぶれである。
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中山峠の手前で休憩する一行
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by nakatuminesan | 2010-06-26 10:28 | 昔むかし | Comments(0)

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