学生時代の山(3)   

2009年 10月 29日

やがて学生時代の最終目標が浮かぶ。
北鎌尾根から槍ヶ岳に登り、西穂高岳までの厳冬期単独縦走である。
加藤文太郎や松濤明が生涯を終えた域に入りたかった。
3年生の11月、後立山の荷揚げ偵察合宿のあと全ルートを縦走した。
また4年生の春にも北鎌尾根をトレースした。
食料や燃料を1週間分ずつ4箇所にデポすることにした。
この荷揚げを11月上旬に行なった。
デポ地は北鎌尾根のP2と独標、槍の冬期小屋、奥穂の冬期小屋。
これで1週間吹雪かれても雪洞で耐えられる。
そして敗退した場合も再度入山が可能と考えた。

以下は記録・・・
1971年12月23日(晴れ)・・・七倉~P2取付
24日(晴れ)・・・北鎌沢コル上2600m
25日(ガス・強風)・・・独標を越え槍冬期小屋
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26日~28日(風雪)・・・停滞
28日夕方雪が止み 再度槍に立つ
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29日(快晴)・・・キレットを越え奥穂冬期小屋  滝谷上部は悪かった
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30日(風雪)・・・停滞
31日(快晴)・・・西穂高岳(下山がもったいなく山頂直下泊) 
          ジャンダルムは直登し  あとは快適な雪稜だった
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1972年元旦(雪)・・・沢渡

by nakatuminesan | 2009-10-29 11:38 | 昔むかし | Comments(0)

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