学生時代の山(2)
2009年 10月 29日
ガンタ飯(芯の残ったご飯)を炊けば1年部員は自分の腹に入れ、先輩にはホカホカご飯を炊きなおす。
オバケの話が上手な先輩がいて、富士山合宿では恒例だった。
怖い話が始まると、初めて聞く1年部員は真剣な顔で聞き入る。
いいかげん盛り上げておいて、最後はロウソクを消す。
そして、「お前だ!」と指を指すからおったまげる。
1年間が過ぎ、後輩が入部するころには新人歓迎山行でバテた奴もチョット生意気なお兄さんになっている。
3年生にもなればもう一人前。部の主軸となる。
部の仲間はみんな個性的で面白い連中が集まっていた。
とにかく純粋に山に登りたい連中ばかりだった。
個人的には北アルプスが好みで、剣岳や穂高岳の岩場には何度も通い、ほとんどのルートを登った。
7回の合宿と個人山行で年間の山行日数は120日になる。
雪に岩に、まさに山漬けの楽しい日々が続いたのである。
by nakatuminesan | 2009-10-29 10:41 | 昔むかし | Comments(0)